賃貸と持ち家どっちがお得?
ネットやテレビなどでもよく見る話題ですが、皆さんからよくいただく質問のひとつです。
先にとても辛辣なことをお伝えしますが、メディアでよく見る「賃貸の方が長い目でみるとお得」とか「持ち家の方が資産として持てるので、将来的にはお得」という言葉。
これ、発信者自身のビジネスと結びついていることが多く、偏っています。
すごくフラットな表現をすると、「賃貸でも持ち家でもどっちでもいいし、どっちも損も得もある」と思うんです。
実際に住む方が賃貸に魅力や価値を見出せば賃貸。持ち家に同じく価値を見出せば家を持つ。
賃貸がいいって思われている方は家を持つこと自体が損と思われるでしょうし、持ち家がいいと思われてて賃貸に住まわれている方は一刻も早く出たい。と思われているかもしれません。
ただ、忘れてはいけないのが、家を持つと賃貸ではかからなかったものの負担が必要ということです。
賃貸では固定資産税や故意ではない破損や劣化の修繕は大家さんが支払います。
持ち家は全て所有者が支払う必要があります。
なので「家賃並みの支払いで~」という家も見かけますが、かなり大きな落とし穴があることを知っておいてください。
そもそも、今のあなたのお家賃、いくらですか?
今住んでいる賃貸の間取りは?
検討している「家賃並み」の物件、間取りは一緒ですか?広いですか?
広いのに今の家賃と一緒ということに疑問がなければ買っていいと思います。
ただ少しでも「?」があれば見送ることも重要です。
本来、持ち家というのは永く住むための道具になるはずなのに、買うことが目的になってしまっている方をお見受けします。
不動産や住宅には昔から「安いと何かある」という定説があり、当然逆に高すぎると誰からも見向きされないので、「適正価格」というものが存在します。
それでも高い場合は、その価格に見合う「付加価値」が当然あります。
話変わって、これから購入を考えている方に「どのくらいの予算で考えているのか?」を聞くんですが、地方では「3000万円くらい」と回答される方非常に多いです。
しかも、私の20年弱の業界経験の中で、過去からずーーーっと変わってないんです。
リーマンショックや数年前のウッドショック以降も建築価格はどんどん上昇していっているのにですよ。
これは収入が上がらず物価だけが上がっている今の経済の代償かもしれません。
メリットとデメリットでよく出てくる話としては、
賃貸住まいは住宅ローンに縛られないこと、家の修繕や税金のコストが掛からないことで「得」する場合もあります。
マイホームは土地・建物含めて将来は自分の資産になり、支払いには当然終わりがありますが維持管理費は相応にかかります。
それぞれの考え方ですが、資産効率が悪いか良いかだけを考えられる方は、
将来的にマイホームを売り出ししたときに自分の思ってる価格で売れるかで判断される場合もあります。
人生100年時代に、持ち家vs賃貸の「どちらがお得論争」は益々の熱を帯びて来るでしょう。
マイホームは損か得かだけではなく、何のために誰のためにマイホームを購入したいのか、ご家族のために資産効率が必要かを考えるのが大事になります。
広いリビングで家族がくつろげる環境、お子様の部屋を用意したい、ウォークインクローゼットやシューズインクロークなど収納が便利な家、パントリー付きの広いキッチン、庭があり休日は菜園やアウトドアなど家族全員が揃って過ごせる限りある時間を、今よりも更に豊かにする「宝箱」として考えられるのも良いかもしれません。
そして家庭の数だけ家庭の優先順位の考え方があります。
とはいえ、我が家の住まい形態について、他人にどうこう言われるものではないと考えています。
あくまで我が家のことを決めるのはあなた自身とあなたの家族。
デザインや耐震性・断熱性などそれぞれのご家庭に合う「家」というより「暮らし」のご提案も可能です。
ご相談についてはぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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